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WICKED
2009.9.05
「東京公演 前楽」の巻

  2007年6月17日に開幕したWICKEDもついに千秋楽となりました。
(っていうか、NASKAが見に行ったのは前楽でしたけどね)

思い返すと、約2年3ヶ月よりもさらにちょっと前のイベントからNASKAのWICKEDモードは始まりました。

そのイベントとは、エメラルドファンタジーの点灯式です。

平日だったので会社を早退して、妻と二人でイベントに向かったのでありました。
あの日は昼間は暑いぐらい暖かったんですけどね、
夕方から急に冷え出して、
しかも乾燥していて、
しかもとっても風が強くなって、
イベントが始まるころには強風と寒さで非常に辛かったのが印象的です。

案の定、帰り道で喉に異変を感じまして、帰宅するころにはすっかりガラガラ声になり、翌日には発熱という、痛すぎる代償を払ったのでした。


ちなみにそんな思いをしつつ行って来たエメラルドファンタジーの模様はこちらです。



懐かしいですなあ。

本当は点灯式のイベントでの濱田さんと沼尾さんの写真もあったりしますが、
 念のため掲載は遠慮することにします。(^^;)

そしてついに初日です。
あの日はカレッタ汐留の前で友人と待ち合わせて劇場に入ったんですけど、いやあ、ビックリしました。
舞台の上に存在感ありまくりのドラゴンに。
そして当日のロビーはすごい人でした!
パンフを買うのも大行列でしたね。

すべてに圧倒されながら開演を待ち、開演したら濱田さんと沼尾さんに圧倒されて、メロメロになって劇場から出てきたのでした。

あれから2年3ヶ月・・・

ついにWICKEDは千秋楽を迎えちゃいます。

NASKAは千秋楽の抽選ではもちろんチケットをゲットできませんでしたが
幸運にも前楽に観劇できることになったので、
完全燃焼しに電通四季劇場「海」に行って来ました。


家を出る時はそうでもなかったのですが、
劇場に入ると「これで終わりなのかあ」という思いが強くなって来て
とやっぱり感慨深くなってしまいました。

WICKEDワールドな雰囲気のロビーとも今日でお別れなんです。

毎回圧倒されるドラゴンとも今日でお別れ・・・

う〜〜ん、なんとも寂しいですね。

そして、本日のキャストはこちら


オリジナルトリオは沼尾さんのみです。


月曜日のキャスト発表で濱田さんがエルファバに戻って来てくれるかな、と期待していましたが
残念ながら戻って来てくれませんでした。
もしかしたら当日に突然代わってくれたりしないかなあ、なんて期待もしたんですけど、戻って来てくれませんでした。

というわけで、今日のエルファバは江畑さんです。

もちろん見たことはありませんのでなんとも言えませんが

飛田ナラと花田マコで撃沈経験のあるNASKAには非常に不安でいっぱいです。

大丈夫?改名組でしょう?

っていうか、

なんでこんな大事な日に改名組なわけ??


今日はフィエロも李さんじゃありません。。

むむむ・・・・


でも、グリンダは沼尾さん、そこだけが救いです。


そうです、とにかく沼尾さんがいればなんとかなるかな・・。


そんな非常に不安と不満が入り混じった状態で開演を待っていたのでした。

で、いざ開演です!


鼻から煙を出して動くドラゴン、これでもかっていうぐらい動き回るサルの皆さん、前楽っていう気合を感じてしまいました。

そして、「見ろ〜〜、グリンダ様だっ」という声とともに登場した沼尾グリンダからもそんな気合というか気持ちを感じました。

いつも通りの100%のグリンダなんだけど、違うんですよね。何かが。

それ以上の見えない何かが伝わって来ました。

なんか凄い、、、圧倒されながらの開演です。


でも、やっぱり不安が残っています。


そうです、江畑エルファバです。


間もなく登場・・・


うわあ、どうなんでしょう・・・


そして

「私たちシズ大学の同級生だったの・・」


というグリンダの台詞とともに、


ついに江畑エルファバが登場してしまいました。

(この時局所的に拍手が起こって、若干イラっとしてしまいました)

見た瞬間の率直な気持ちを言わせていただきますね。






      微 妙 ・ ・ (^-^;)




まずですねえ、

顔がデカイです。

首が太いです。

背があまり大きくありません。

そのため、実際はどうかは分かりませんが

太ってる人という印象を受けました。


いえいえ、もっと素直に第一印象を言わせていただきますけど


女優の藤山直美さんに似ています。(と思いました)

(知らない人はYahoo!で検索してください。)


とにかく第一印象として


駄目!耐えられない!キライ!


って思いました。





でも



すぐに気持ちが変化して行きました。

重いはずのトランクなのに、その重さを忘れて軽々と投げたり持ち上げたりするところは

「おいおい、それはないだろう?」とは思いましたが、


「魔法使いと私」を唄い始めた時、登場当初に抱いた「キライ」という気持ちがどんどん薄れて行きました。


上手いんですよ。唄が。



「なんだよ、こいつ」と思ったはずなのに


徐々に持って行かれてる自分がいました。


濱田さんのエルファバからいろいろと学んだところもあったんでしょうね、通じる部分もあって好感を持ってしまいました。

「ポピュラー」のナンバーでメガネを外されて、グリンダの髪飾りを着けて貰うころには

「お、ちょっと可愛いかも?」

とすら思ってしまいました。笑


いえ、冷静に見るとやっぱり顔は大きめだし、首も若干太めだし、スタイルのいい沼尾さんと並ぶとやっぱり「う〜〜〜ん」なところがあるのは否めないのですが

上手いんですよ。


唄もそうですが演技全体の表現力がいいんです。


なので、知らず知らずのうちに持って行かれてる自分がいました。

意外とファンの方がいらっしゃるということを聞いていましたが、ちょっと納得しましたよ。

第一幕ラストの「自由を求めて」も素晴らしかったです。

ここまで音域が広くて声量があれば、不満を抱く人は少なかったのではないでしょうか?


「あなたを忘れない」では、素晴らしくて涙が出ました。



というわけで、結論です。

江畑さんは上手です。

見た目が微妙に惜しいのと、地声がハスキーで個性的なので好き嫌いが分かれるかもしれませんが
僕は「有り」だと思いました。
濱田さんだから見に行きたいとか、樋口ピコだから見に行きたいというように、江畑さんだから見に行きたいとまではまだ行きませんが、「いい俳優さん」の一人ではないでしょうか。
強いて言えば、気になったのはトランクの扱い方と、二幕でグリンダと喧嘩をするシーンでの若干の訛りぐらいでしょうか。
(あと3センチぐらい背が高くて、もうちょっと小顔だったら凄くお気に入りの俳優さんになってました。)


でも、「何か」を持ってるような気がします。

彼女からは何か波動のようなものを感じましたもん。

「自由を求めて」
「闇に生きる」
「あなたを忘れない」

なかなか素敵でしたよ。


というわけで、濱田エルファバで見れなかったのは残念でしたが、エルファバ問題はとりあえずクリアできたので、今回のWICKEDはとても楽しめました。





特になんと言っても


沼尾みゆきさんのグリンダですよね。

唄も表現力も抜群でした。さすがの一言でした。

なんていうんでしょう、今日の舞台の「柱」になってるようなそんな感じでした。

本当に素敵ですね。

グリンダを見てると本当に人間らしいなあって思います。

素直で、人気者になりたくて、でも、キライなものはキライだし、自分のほしいものは手に入れたい、本当に人間臭いですよねえ。

エメラルドシティの、いえ、オズの世界の人たちがどんどんエルファバを悪者にしてしまう様子って人生の縮図のような気がしてしまいます。

自分が間違ってるんだけど、それを認めたくない、自分を正当化したいから都合の悪いことを誰かのせいにしてしまう。

嫌だなあって思いながらも、ごく身近でも起こっていることだったりしませんか?

むしろ、自分も心当たりありません?

人間の暗部ですよねえ。そんなところ見たくないですもん。


今まではこの舞台のこういうところを他人事で見ていたんですけど、今回で見納めということで、なんだか凄くそんなことを考えながら見てしまいました。


こういう舞台を観劇して、自分の至らないこととか、周りで起こってる問題とか、そういうことと向き合って行かないといけないなあ、なんて思うんですけど、なかなか変わらないんですよね。

でも、昭和三部作と一緒で、暗部だからこそきちんと向き合って反省する時間を持つことはやっぱり重要な意味を持つんだなあと思います。

何の反省も、自分の内面を掘り下げて考えることもしなかったら、すごく薄っぺらい人生になってしまいまそうですもん。

なにかの時のブレーキなり、励みにきっとなってくれるに違いないと、今日は観劇をしながら思ったりしました。


あ、すみまん、なんだか良い事言っちゃいました。

とにかく、そんな良い事を言いたくなってしまうような舞台でした。

前楽ということで、ゴールを目の前に控えた俳優さん、スタッフさん、観客のエネルギーが劇場中に漲ってる感じがしました。


開演当初はまだ前楽という実感が湧いて来なかったんですけど、どんどん舞台上のエネルギーに引き込まれて行って、第二幕ではいろんなシーンで涙を浮かべて、時にはちょっと涙が溢れてしまっていました。

なんていい作品だったんだろう。

なんていい舞台なんだろう。

改めてそう思いました。


カーテンコールではオズの魔法使いの飯野さんから挨拶がありました。


挨拶はたぶんこんな内容でした。

2007年6月17日に開幕した「WICKED」もついに明日千秋楽を迎えることとなりました。
「WICKED」におよぶロングランは電通四季劇場「海」における最長ロングランとなりました。
10月より、こちらでは待望の「アイーダ」が上演されます。「WICKED」同様、こちらも可愛がって下さいますようお願い致します。
また、「WICKED」も来月より大阪四季劇場での上演が決定しております。
引き続き「WICKED」もご支援いただけますようお願い致します。
ありがとうございました。


すごく良いこととか感動的な言葉があるわけではないのに、ジーンとしてしまいました。

「終わり」というものの現実がそこにあるからでしょうか、とっても心に染みました。


特別カーテンコールは、「エメラルドシティ」のナンバーで始まり

ファッションショーが行われて、最後はグリンダとエルファバの「あなたを忘れない」で締めとなりました。

何度も何度も幕が上がって、何度も何度も手を振ってくれたキャストの皆さん、僕たちもあなたたちを忘れないですよ。


2年3ヶ月、本当に長かったですよねえ。本当にお疲れ様でした。

大阪遠征はNASKAはできないのが残念ですが、いつか違う演目で再会できたら嬉しいなあって思います。


ありがとう、WICKED

お疲れ様でした。

 

おしまい




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